ドローンが救う熱帯雨林 タイ

ドローンが救う熱帯雨林 タイ

ローン(小型無人機)の「ファントム」は音を立てて飛び立ち、いったん停止すると熱帯雨林の上空すれすれに高度を下げ、木々が絡み合う広大なジャングルをのぞき込みます。この機敏なドローンのテスト飛行は、眼下に潜んでいる敵が標的ではなく、大量の種を「投下」して森を再生するのが狙いです。
森の端にある丘からドローンチームに指示を出しているのは、生物学者で、熱帯雨林の再生の第一人者だった。

同氏は現在、新たなフロンティアを開拓しつつある。人が足を踏み入れたがらない危険な奥地での作業に、ドローンを活用する準備を進めています。
噴霧器を搭載したドローンを使えば、森木が伐採された1ヘクタールの地域に30分足らずで種をまくことができます。

従来の植林では、4人が汗だくになりながら6日はかかる作業です。
こうして世界の森林を効率的に再生できれば、地球温暖化への有効な対策になります。

世界自然保護基金(WWF)によると、世界全体で伐採される森林は毎分サッカー場48個分に上るといいます。
地球温暖化の原因となる大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度を減らすため、国連は2014年の「森林に関するニューヨーク宣言」で、30年までにインドの国土に相当する3億5千万ヘクタールの森林を再生する目標を打ち出しました。
同氏らは目標の達成には懐疑的だが、ドローンを森林再生のアクセル役に不可欠とみています。

この英国の科学者は「私たちは今でもくわとなたを使って植林している。大規模な森林再生を果たすには石器時代からドローン時代への技術転換が必要だ」と話しています。
この転換を実現するために、同氏は15年にタイ北部チェンマイで初開催されたドローンを活用した森林再生に関する会議の準備に携わりました。
この会議以降、ドローンを活用した森林再生は驚異的な速さで軌道に乗りつつあります。

同氏のチームには、タイのチェンマイ大学や研究助成金、寄付による支援が集まり、インド、米国の北西部など様々な地域で実証実験や実用化が進められています。
同氏は「ドローンの活用は、ほんの数年前に冗談半分で始まったもので、ある程度取り組んでみて、積極的に進めるべきだと判断した」と明かしています。

ドローンは、コストが高く精度も劣りがちな航空機に代わり、森林伐採地域の調査など様々な作業を進化させると同氏は期待を寄せています。

だがこれを実現するには、エンジニアと協力して多くの課題を解決しなくてはなりません。

主な課題の1つは、発芽の可能性を高める種の「まき方」です。

種を入れた泥団子の投下やペレットの散布に加え、種や土、肥料などを詰めた生分解性のダーツ型コーンなどが検討されています。
さらに、同氏のチームの若手科学者らは、効果が高く環境に優しい除草剤の開発にも取り組んでいます。小さな苗木の最大の敵は雑草であることを考えると、これは最も重要な課題といえます。
一部の樹種から生成した化学物質を使う「生物除草剤」は1つの候補です。

雑草と樹木を区別し、若い苗木にダメージを与えることなく雑草だけを攻撃する「スマート噴霧」では、ドローンも役割を担う可能性があります。
チームの実験エリアでは森林の再生に成功し、動物が戻りつつある。数年前に植えられた29種の苗木は、鳥が種を運んだこともあり、今では100種以上に増えているそうです。

私も「ドローン米」と言うのを教えていただきましたので、何かお役に立てればと思うのですが・・・。

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