ドローン 風雨に強く 災害用に製品化

ドローン 風雨に強く 災害用に製品化

東光鉄工(秋田県大館市)は風雨に強く飛行時間が長い多目的防水ドローン(小型無人機)を製品化する。大地震や豪雨といった大規模災害時の被災者発見や誘導に使えるように改良。2019年2~3月にも発売し、消防や警察などの需要を見込む。このほか、エンジンと蓄電池を組み合わせた機種なども開発中で、拡大するドローン市場を開拓する。
新開発のドローンは風に向かって歩きにくくなるほどの強さである風速毎秒15メートルまで飛べるようにする。他社製品に比べ機体を大型化し、トルクの強いモーターを搭載する。市販製品は同8~10メートルといい、雨に対しても「IPX5」と呼ばれる日本工業規格(JIS)の水準を満たし、防水性能は「あらゆる方向から水をかけて有害な影響がない」という。
飛行時間は50分に延ばす。通常は20~30分で、2キログラムの荷物を積んだ場合も40分飛行できる。真夜中でも飛べるように全地球測位システム(GPS)のほか、暗視カメラやサーチライトを積む。
災害時には遠隔地にいる消防隊員がカメラの映像を見ながら、スピーカーを使いうずくまる人に呼びかけたり、被災者を適切な避難場所に誘導したりすることも可能になる。ライフジャケットや食料を適切な地点で投下する機能も持つ。年明けにデモを実施する予定で、価格は同社の従来機種(約240万円)を上回る見通し。
性能を大幅に向上させた開発中のモデルも10月中旬に千葉市で開いた展示会に参考出展した。農薬搭載量を従来機種の10リットルから16リットルに増やした農薬散布ドローンと、ガソリンエンジンで起こした電気を蓄電池に充電し、60分以上飛行できるハイブリッド・エンジン・ドローン。いずれもめどがつき次第販売する。
ドローンを手がける東光鉄工UAV事業部は17年5月に旧大館市立雪沢小学校に移転。生産・研究開発のほか、操縦者の研修も提供する。19年3月期の販売台数は前期の約1・5倍の150台を見込む。事業部単独の売上高は3億円弱の見通し。
鳥潟與明(ともあき)取締役(UAV事業部シニアマネージャー)は「ドローン市場は拡大しており、高性能機種の投入で倍々ゲームで販売台数を増やしたい」と話している。

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